
Windows XPでJIS第三水準・第四水準の文字を扱ふ方法
以下の文書は古いです。平成十九年五月現在、マイクロソフトより公式にJIS2004に對應したアップデータが公開されてゐます。
- Windows XP および Windows Server 2003 向けJIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージについて
- リンク先の手順に從つてインストールすればよいだけです。
以下は、古い内容です。
概要
ここでは、Windows XP上で第三水準・第四水準の文字を扱ふ方法を紹介します。
必要な項目を擧げると、
- JIS X 0213對應(またはUnicode3.2以降對應)フォントのインストール
- 「フォントリンク」機能の設定
- Unicode對應ソフトウェアの準備
となります。
XPと書きましたが、2000でも應用可能でせう。98やMeの場合は、二番目の「フォントリンク」機能は無いため、これは無理ですが、他の二つについては可能です。
ちなみに、OS Xなどは既に對應濟であり、Windowsも次のLonghornで正式に對應するさうです。
1.フォントの準備
- JIS第三水準・第四水準を含むフォント(JIS X 0213對應のもの)が必要です。
- また、日本語のフォントには、シフトJIS形式のものとUnicode形式ものがあります。ここでは、Unicode形式のものが必要です。
- そこで、Unicode形式でJIS X 0213對應のフリーフォントを幾つか紹介します。
- XANO明朝U32
細字・重複パス結合・漢字やや拡大版の、Unicode 3.2 版 TTF
といふのがUnicode形式のフォントです。その上のふたつはシフトJIS形式なので注意。
- Y.OzFont
- 手書き風のフォント。いろいろあつて迷ひますが、私は折角なので最新の規格であるJISX0213:2004に對應してゐる
Y.OzFont4
を入れてゐます。
- 收録範圍は若干廣く、JISX0213の他にWindows機種依存文字も含みます。
更に、大量の外字も含んでゐます。
Shift_JIS-2004エンコーディングのTrueTypeフォントにUnicodeのcmapを付け加えるなどの変更を加えて、Unicode 3.2フォントとして使えるようにします。
といふ、素晴らしいソフトです。シフトJIS形式のJIS X 0213フォントも、これを使へば、Windows上で正常に使へる樣になります。
2.フォントリンク機能の設定
參考サイト
- http://blue.ribbon.to/~akene/fontlink.htm
- フォントリンク機能の紹介記事。
説明
- 上の記事に從つて設定してやれば、JIS X 0213未對應のフォント(例へばMS 明朝など)にJIS X 0213對應フォントをリンクさせて、既存のフォントでもJIS X 0213の文字を表示させることが出來ます。
- Windows2000/XPのみの機能なので、Windows98/MEでは使へません。
- まあ、この設定をしなくとも、表示にJIS X 0213對應フォントを指定すれば、JIS X 0213の文字は使へます。
- mozilla系のブラウザ(及びメーラーなど)は獨自にフォントリンク機能の樣なものを搭載してをり、Windows98でも、(或いはフォントリンク機能を設定してゐないWindowsXPでも、)自動的にフォントを擇んで表示してしてくれます。
- Tcl/Tkで作られた縦書きビューア NetakoPagerにも、同樣の機能がありました。他のソフトでもあるかも知れません。
補足
- 「Microsoft Sans Serif」は少し特殊なフォントで、レジストリで設定されてゐないフォントは總てこの設定に從ふ樣です。
- しかし、個別に設定した方が表示は綺麗です。
- 「MS UI Gothic」は、ユーザーインターフェイスのフォントです。メニューバーや、IMEの辭書登録畫面などにこのフォントが使はれてゐるやうです。
- JIS X 0213對應フォントの他に、「mingliu.ttc,MingLiU」または「mingliu.ttc,PMingLiU」を追加しておくと便利かもしれません。
- フォントリンクは、上から順番に優先されます。(以下の設定例の場合、MS明朝に無かつたらXANO明朝、XANO明朝に無かつたらMingLiU、といふ順番で表示されます。)
設定例
私の場合の設定例です。
- 「MS 明朝」の「MS」は全角、間のスペースは半角で入力。
- 赤の下線を附した部分が、追加、又は書き換へた項目です。
3.Unicode對應ソフトウェアの準備
通常のシフトJISでは、JIS X 0213は扱へません。Unicodeでは、JIS X 0213が扱へます(ついでに、JIS X 0212(補助漢字)も扱へます)。そこで、Unicode對應のソフトウェアが必要です。
しかし、一口にUnicode對應といつてもいろいろあり、「Unicode對應」を謳つてゐても、JIS X 0213の文字が使へるかどうかは個別に見てみないと分りません。ここでは、私が使用してゐるJIS X 0213の文字を扱へる主なソフトを擧げておきます。
- ブラウザ
- 最近のブラウザは、總てUnicode對應となつてゐる樣です。
- 中でも先に擧げたMozilla系ブラウザは、獨自のフォントリンク機能の樣なものを備へてゐるので、特にWindows 98系ではこれがお奬めです。
- IME
- 私の確認したところでは、Windows98附屬のMSIME98では單語登録がUnicode未對應でした。最近のものはたぶん大丈夫です。
- ワープロソフト
- これも最近のものなら大抵大丈夫でせう。
- テキストエディタ
- Windows2000/XP附屬のメモ帳や、「GreenPad(Uの方)」などがUnicode對應です。
- Windows98でUnicodeに對應してゐる(コピペや入力等もちゃんと出來る)テキストエディタは少ないですが、EmEditorや秀丸エディタやWZ EDITOR(いづれもシェアウェアだが、試用可能)などがある樣です。
注意書き
- 以上の方法では、Unicode以外のエンコードでのJIS X 0213を扱ふことは出來ません(例へばShift_JISX0213とか)。
- この種の情報はすぐに古くなるので、この文書の更新日時に注意してください。
平成十六年五月六日初出 平成十七年五月九日更新